コロナワクチンのシェディング（他人に感染する）に関する噂

コロナワクチン接種者が、ワクチン接種を受けていない人にウイルスを「移す」という説、いわゆる「シェディング」に関する噂が、ワクチン接種開始当初から広まりました。

さて、あなたはこの噂がリアルだ（真実）と思いますか？陰謀論だと思いますか？

コロナワクチンのシェディングに関する主な概要

• ワクチン接種者から未接種者への影響
  一部の陰謀論者は、COVID-19ワクチンを接種した人が、接種していない人に対して何らかの毒素やスパイクタンパク質を「排出」（シェディング）することで影響を与えると主張しています。
  特に、ワクチン接種者が呼気や汗腺からこれらの物質を放出し、それが非接種者に影響を及ぼすというものです。
• 月経異常や不妊
  特定の陰謀論では、ワクチン接種者がスパイクタンパク質を排出し、それを吸入した未接種の女性が月経異常や不妊を引き起こすとされています。
• 生物兵器説
  ワクチンが生物兵器として設計され、意図的にシェディングが起こるように作られたという、主張も存在します。
• レプリコンワクチン問題
  日本では「レプリコンワクチン」に関する懸念が一部の人々によって広められました。これは、自己増幅型mRNAワクチンで、シェディングが発生する可能性があるとされるものです。
• エクソソーム説
  ある主張では、ワクチン接種者がエクソソーム（小胞）を介してスパイクタンパク質を排出し、それが周囲の人々に影響を与えるというものがあります。

コロナワクチンの健康被害に関する噂

• ワクチン接種が、心筋炎や血栓症などの重篤な副作用を引き起こ
  ワクチン接種後に、心筋炎や血栓症などの報告がされたことを根拠に、ワクチンがこれらの疾患の原因であると主張する説です。
• ワクチン接種が不妊や免疫力の低下を引き起こす
  ワクチン接種が、生殖能力に影響を与えたり、免疫システムを破壊したりする可能性があるという説です。
• ワクチン接種が、マイクロチップを埋め込まれることと繋がる
  ワクチン接種を通じて、人体にマイクロチップが埋め込まれ、個人が監視されるという陰謀論です。

これらの説に対する科学的な見解

これらの説は、科学的な根拠が全くなく、専門家からも否定されています。

• ワクチンの仕組み: mRNAワクチンをはじめとする現在のコロナワクチンは、体内でウイルスの一部を作ることで免疫応答を引き起こします。ワクチン成分が体外に出て、他人に影響を与えることはありません。
• シェディングの定義: シェディングは、感染症の病原体が感染者から環境中に排出される現象を指します。しかし、コロナワクチンは感染性のウイルス粒子を含んでいません。そのため、ワクチン接種者が周囲の人にウイルスを「移す」ことはありません。
• 変異ウイルス: ウイルスは自然に変異を繰り返しますが、ワクチン接種が変異を加速させるという科学的な根拠はありません。